学生のための作曲コンテスト〜学生作曲家の輝ける場を創造する〜

【審査員の講評】ボーカルの入った楽曲部門

最終審査楽曲(前半)

 


25.Shooting star.(内山ヒロカズ)
【外山】
歌が非常に聞え難いバランスで歌詞が聞き取りにくかった。セットアップセクションでは印象的なメロディは特になく歌詞をさらに推敲することでこの部分の存在意味がさらに増すことだろう。コーラスのリフレインは耳馴染みが良く印象的だが、タイトルである"Shooting stars"の言葉の抑揚とメロディの上がり下がりが合っていないので歌詞の印象付けが弱くなってしまったのが残念。アレンジ面では歌と不協和になるラインがとても多いので歌を活かしきれていない。

【寺嶋】
グループ向きの曲で、サビメロもキャッチーだと思います。音数が多いせいか、全体がのっぺりしてるので、個人的には、もちょい出し引きが欲しいと感じました。その方がサビのメロがより届きやすいかとも。まぁそこは好みですけどね。

【田村】
アレンジ、歌詞、メロと非常に世界観がはっきりしていて、すごく個人的に好きな曲です。(二次)
個人的に非常に好きです。今時な感じ。クラブ風なサウンドでありながら、全体的なメロディや構成がしっかりしている。サビの入りのShootingStar〜〜からが非常に盛上がる流れ。ボーカルの女性がこの楽曲の雰囲気を出して、非常にマッチしている。(最終)

【佐々木】
曲は悪くないのですが、流行を追ってみた感じがします。(二次)
曲自体はとてもいいと思いますが、あの方の影響を受け過ぎな気が。
エレクトロにアコギの音色という組み合わせは新鮮でいいと思いますが、中田さんの影響を受け過ぎな気がします。それならいっそベースはもっとブリブリしていた方がいいのではないでしょうか?あとスイープするSEも使い過ぎな気がします。もう少し場所を絞って使うとより効果的だと思います。(最終)

【伊勢】
(内山くんは俺の教え子です)最近内山くんのこういった歌モノは久しく聴いていませんが、サビはサビ感が出せていて良い感じですが、平歌が弱いのが残念。ポップ路線に行くときは、メロディー作りに力を入れたいところだと思います。あと、ちょっとコンプかかり過ぎのせいで、恐らくいろんなパート入ってたと思うんだけど、聴こえてこなくて残念…。これからも良い曲、期待しています。



50.HALOWEENと少年(YUE)
【服部】
一寸面白い

【外山】
ミュージカルの中のナンバーのようにドラマ性がある歌詞を半音の動きを多用した不安定なメロディラインが効果的に表現し印象付けています。サウンド的にもヴォイスをインスト的に扱ったり思い切った発想が良いですね。アレンジ面ではライン・クリシェが多用され、これが特徴付けに強く影響していますが、クリシェのラインとメロディの間に不協和が頻繁に生じている為歌を殺してい待っているのが残念ですね。

【寺嶋】
ケイト・ブッシュっぽくていいな、これ。下世話にヒットを狙う気がないのが個人的に好印象。そのままどんどん突き進んで欲しいです。

【田村】
YUEさんの世界が全面に出ていていいですね。パートごとにマッチしたアレンジもいいですね。(二次)
効果音やメロディ、歌詞など全体が「HALOWEENと少年」という世界観を非常に個性的に出していている作品。1コーラスなのところがもったいない、もう少し聞きたかった。(最終)

【佐々木】
よくハロウィン感(?)が出ていると思います。(二次)
ハロウィンっぽさはよく出ていると思います。
昔のザバダックを思い出します。結構ボーカルの処理とか凝っていて面白いですね。ボカロ作品が多い中で肉声のボーカルでしかもバンドものでもないっていうのも差別化出来ていていいと思います。インパクトがあります。(最終)

【長山】
舞台音楽的構成美

【伊勢】
曲のコンセプトがはっきりしていて好感触です。おどろおどろしい感じ、面白いですね。ミュージカル的な楽曲だと思いました。



81.JUMP!(とっしん)
【外山】
8ビートのメロディに16ビートのオケが付く最近の日本のポップソングで見受けられる独特のリズム感ですね。基本的に短いリフレインで出来ており、コーラス・セクションでは憶えやすいフレーズなので耳馴染みが良いですね。ただし、全体的に音域が狭く盛り上がりにかけてしまった印象です。コーラスでいきなり転調してしまうのもいいかも。テンポをもうちょっとアップするか、キックドラムの位置をいまのコンスタントな1−3ではなく16ビートの位置にしてみるとテンポ感がアップしてより元気な曲になりますね。

【寺嶋】
歌い手を選ばなさそうな、アイドルにも優しいメロディーがいいですね。サウンドも全体にもちょっと月並みな気もするけど、POPでいいと思います。

【田村】
イマドキのアレンジいいですね。サビがいいですね。ライブで盛上がりそう。(二次)
個人的に非常に好きな曲。Aメロ,Bメロ,サビと全てのメロディが最高。サビのJump〜〜っていうところがGOOD。サウンドやアレンジも今時。キュートな声と歌詞、メロディがバッチリ合っている。(最終)

【佐々木】
ちょっとパクり過ぎな気もしますが、好きです。(二次)
ここまで影響を受けていると逆に潔いですね(笑)。
もうすべてが中田さんの影響を受けていることが丸分かりなのですが、包み隠さずに出しているところに逆に好感が持てます。普通だとパクりとか思っちゃうんですが、愛情すら感じます。サウンド的には完成度が高いと思うので、これで個性が出せればかなりいいんじゃないでしょうか。(最終)

【伊勢】
パフュームパクリだが、サビ感あり(二次)
中田ヤスタカのメロディー作りやサウンドの作り方をよく研究していると思います。あとは、いかに中田ヤスタカの元ネタでもあるヨーロッパのエレクトロサウンドを自分なりに消化していくか…そこで、初めて自分らしさが出ると思います。サビメロは良い感じなので、サビのアレンジをもっと派手にすると良い感じだと思います。(最終)



107.myaoh!(高倉みどり)
【外山】
かわいいインスト的なメロディに道徳感あふれる歌詞がつきました。同音の連続がないこととモティーフの展開によるメロディからメロディが先に出来ていたのだろうと思いました。歌詞のイントネーションや切れ目とメロディがフィットしなかったり、押韻したらよさそうなメロディにも歌詞はそうなっていないところが多いですね。そのためメロディと歌詞を別に憶えないといけない歌になってしまいました。アレンジは歌詞にマッチしておもちゃ箱のように楽しく良いですね。

【寺嶋】
これをどうやって審査しろって言うんだろw。自由気ままで大好きです。いろんなキャラも出てきてるし。ピッコロ可愛いなぁ。

【田村】
アレンジや効果的な音で非常に高倉さんの世界が詰まっていて素敵です。(二次)
作者が本人好みが前面に出て、音楽を楽しんでいる感じが非常に微笑ましい。ストーリーが目に浮かび、絵本にできそうなまさに「みんなのうた」的作品。(最終)

【佐々木】
懐かしい名作劇場とかを思い出しました。(二次)
NHKっぽいですよね。今回の作品の中ではインパクトあります。
NHKで使われていても全然違和感のない曲調ですね。今回の作品群の中では他にない作風なので、とてもインパクトがあります。ミュージカルっぽいというか。場所によってリバーブを足したりとか処理も細かいですね。(最終)

【長山】
伝統的スタイルと現代的感覚の融合

【伊勢】
CMやれば?(二次)
かわいい曲調が好感触です。ミュージカル的な、子供向けな…わかりやすい仕掛けがとてもよく出来ています。(最終)



108.Stay In My Heart(レオ)
【外山】
ヴォーカリストの声と歌い方がとても印象的です。楽曲は和声的に非常に複雑なもので移調、移旋が多用された調性のつかみ難さが不安定感あるいは不思議感を醸し出しています。またメロディ自体も半音を特徴付けにしていて所謂難しい歌という印象です。歌詞も決定的に記憶に残る言葉がなくアレンジも特に新味はありません。ヴォーカリストの声は好きです。

【寺嶋】
古き良き時代のフュージョンポップを聴いてるようで、個人的にどこか懐かしい感じです。高域にレンジが集中していて難しいメロディーなのに、すごく良く歌いこなしてますね。サウンドも心地よいです。

【田村】
リズム、ワウ、ボーカルとアレンジがカッコよく、世界観がはっきりしていていいですね。(二次)
ハウスのリズムが気持ちよく、大人っぽい感じがカッコいい。歌い手さんがソウルフルなのにキューナ感じがステキ。プロのミュージシャンが生で演奏するのを聞いてみたい楽曲。(最終)

【佐々木】
プロとしか思えません。(二次)
ボーカルに色気があってとてもいいです。曲調にも合っています。
とても玄人受けするサウンドでいいですね。ボーカルも色気が合って曲調にもあっていてとてもいいです。シンセソロはミュートトランペットかコルネットに置き換えたい感じです。そうするとよりアダルトな感じが出せると思います。とにかく素晴らしいです。(最終)

【伊勢】
仮歌に欲しいボーカル(二次)
とにかくカッコイイです。ミックスもすごく良いです。Incognitoとか、Jazztronikとか、あのあたりの感じ、自分も好きなので、かなり共感できます。ただ、ウワモノのグルーブが少し悪い…そこがちょっと残念です。(最終)



128.モラトリアムにようこそ(れん)
【外山】
キャンディ・ポップでキッチュなでたらめ感が印象的ですね。歌詞が非常に聞き取り難いので歌詞とメロディとの関係が一聴ではよくわかりません。まずは雰囲気を気に入ってもらい繰り返して聴いたり歌詞カード(これは死語か?)から憶えるのが今のやり方でしょうか?ハーモニーもリズム感もどんどん変化して行くので置いていかれないようにするのが大変です。

【寺嶋】
これでもか、とたたみかけていくような曲・メロディーの作り方・高揚感は、迷いのないたくましさと若さを感じます。よく言えばポジティブ、悪くいえば能天気?w でも、(歌詞は聴き取れないけど)そういう意味では曲のテーマと合致しているのかも。サウンド面での実力も感じます。

【田村】
全体的に完成度高いですね。特にBメロからの流れが絶妙です。(二次)
メロディがいいので、めまぐるしく変わる展開が新鮮に感じる。Bメロから「もういいかい〜サビに入る流れが個人的に好き。最後の終わり方も象徴的でいい。(最終)

【佐々木】
シンセソロが懐かしい感じでいいですね。(二次)
どことなくYUKIを想像させるボカロがいいですね。
なんとなくジュディマリを思い出しました。元気一杯な感じが出ていていいですね。シンセソロなんかもどことなく懐かしくていいです。'90年代のサウンドが好きな人にはかなりグッときますね。(最終)

【伊勢】

YUKI 水樹?(二次)
メロがアニソン的な派手さだけではないガールズポップ感もあり、好感触です。ちなみに、ギターソロが入っている割に、バッキングにギターがいないので、物足りさを感じました。あと、ドラムを細かく打ち込みまくるのも良いのですが、入れ方を吟味しないとグルーヴが失われるので、音数にも緩急があると良いと思います。(最終)

 


129.ジーニアスシンドロームにようこそ(れん)
【服部】
才能有るがやりたいことが伝わらない

【小六】
面白い、音に対する感覚が良いですね。

【外山】
イタリアン・プログレ・ロックを2倍のテンポにしたバンドにちょっと歌謡曲っぽさとゴシックな雰囲気をミキサーにかけてかき回したうたという感じです。歌詞が聞き取り難いので何を歌っているのかはほぼ不明。メロディはちょっと風変わりだけれどキャッチーさもあります。アレンジはテンポの急速なので明確なリズムでサポートしています。

【寺嶋】
サウンドの独自性や勢いは目を見張るものがありますね。打ち込みならではの良さも随所に。もし生でライブでやったら絶対に盛り上がるけどさすがに無理かも…。しかし、メロディー力もあるし、この曲でもこの人には迷いを感じませんね。

【田村】
目まぐるしいアレンジ素晴らしい。再現できるか別にしてライブで盛上がりそう。(二次)
高速な感じがピアノとギターの早引きな感じが雰囲気を出している。疾走感が歌詞の不安感や混沌とした世界観を盛り上げている。ギターが気持ちいい。(最終)

【佐々木】
中二病の人たちには受けそうな曲ですね。(二次)
アリプロみたいな和声感ですね。メロが覚えられません(笑)。
アリプロジェクトを髣髴とさせるコード進行ですね。メロディーが複雑で覚えづらいですが、凄く印象には残ります(笑)。変な進行でも破綻していないところはセンスというか才能ですね。(最終)

【長山】
ドラマチックな展開

【伊勢】

ももクロ(二次)
ヒャダイン的楽曲の作り方をすごく研究しているなぁ…と思いました。転調から、プログレ的アプローチもよく出来ています。ここまで作り込みがすごいとちょっと笑っちゃいます。(最終)



133.天王寺ノスタルジック(きむた)
【小六】
ユーモアもあって、斜に構えているところがとても良いね。音楽的にもしっかりしています。

【外山】
昭和の香りの残るポップス歌謡。メロディはこのスタイルをほぼ踏襲しています。Bセクションをメジャー・キーにしてみたらいかがでしょう?サビの後半の突然の一時転調は一番美味しいところを「難しく」してしまっていると思いますしサビをリピートする際に割り込んでくるドミナントモーションに歌終わりの音が残って不協和になってしまっており歌の締めくくりがしっかりと出来ていないのが惜しい。テンポも不必要に急速でうたをもっと味わえるように少し落とすと良いと思う。

【寺嶋】
なんだろ、この大御所が作ってそうな曲はw。でも、古臭さではなく若さも共存してて楽しいですね。サンバの曲調が懐かしくも素敵ですし、作曲や編曲の実力もビシバシ感じます。昔は関西にこういうバンド結構いたなぁ。シンセでよくここまでやるわ。

【田村】
奥村愛子、小島麻由美的昭和歌謡的JAZZな感じがいいですね。生歌で聴きたい曲ですね。(二次)
イントロ含め、サウンド、歌詞と全体的な昭和歌謡的世界観がいいですね。ボカロでも雰囲気は出ていますが、歌のうまい人に歌ってもらうともっといい感じに響いてくる曲ですね。アレンジはかなりクオリティ高いですね。(最終)

【佐々木】
昭和な感じでいいですね。(二次)
この昭和感がたまりません。でも、ちゃんと新しさもありますしね。
曲調とタイトルからどうしても大西ゆかりさんが浮かぶんですが、たぶん当たらずとも遠からずといった感じでしょう。すごく昭和を感じるのですが、新しさもちゃんとあって素晴らしいです。とくにサビの後半のスケールアウトしてまた戻るコード進行が好きです。個人的には一番好きな曲かも。(最終)

【長山】
王道。スコアがきちんとしている

きちんと「うた」になっている。

【伊勢】
若いのにこんな歌謡感たっぷりの曲作るんだ…というのが少し意外に感じましたが、ホント作り込みが細かいですね。



134.虹色ユートピア(きむた)
【服部】
少しオールドファッションだがメロヂック

【小六】
音のセンスは良い。生の演奏歌で聞いてみたいですね。ただアレンジのキレがもうひとつ。おしい!

【外山】
ファースト・スウィング風のビッグバンド風サウンドに乗ったポップなメロディですね。メロディはキャッチーでサビのリフレインも憶えやすいと思います。バックグラウンドのビッグバンドアレンジが非常に稚拙なのでこの歌の良さをかき消してしまっています。残念ですね。テンポもスウィンギーな心地よさ或はスリリングな感じからすると少し早すぎると思います。

【寺嶋】
吹奏楽出身なのかな?ブラスの鳴らせ方がいいですね。やりたい事が明確で、プラス実力も伴っているので、はっきりと伝わってきます。メロディー力も素晴らしいと思います。

【田村】
ビッグバンドと初音ミクはおもしろいですね。打ち込みですが、¥アレンジもバッチリです。(二次)
ビックバンドに初音ミクの組み合わせが面白いですね。ピアノソロとクラリネット?ソロが完璧。イェイがカワイイですね。転調も映える。最後辺りの(最終)

【佐々木】
ベースのフレーズがとてもいいです。(二次)
ランニングベースと強いメロがとてもいいです。
この曲もレトロ感がいいですね。かなり独創的です。唯我独尊って感じでもうこのまま突っ走るしかないでしょう。メロディーも強いですし、ランニングベースがとても効果的でスピード感と楽しさを表現していると思いました。ぜひプロデビューして欲しいです。(最終)

【長山】
王道。スコアがきちんとしている

きちんと「うた」になっている。

【伊勢】
ガチでビッグバンドですね!!ちなみに、リフ的なパートはよく出来ているんですが、バックでずっと白玉で鳴らしているパートが重過ぎて、もう少し軽くするか、きっちりプログラミングするかした方が印象が良かったと思います。